本文へジャンプ
プロフィール
 製作した個別課題の
 反省と振り返り・・・・  
対象は幼児さんです。子どもさんの能力に応じて課題への取り組みや様子も違ってくると思うので、いろいろ個人情報にふれない範囲で書こうと思います。 

 第2弾へ  第3弾へ
ペグ差し(丸と四角)

おもちゃを正しい用途で使うことが出来ない子どもさん2人(幼児)に勧めてみた。
 
(一人目)

まず無言で子どもに提示してみる。
とても喜んで四角のペグをサイコロのように転がしまくって楽しむ。
(これがまた、乾いた木のカラカラといい音がしていました)

大人がペグを入れる穴を指さしてヒントを出す→全く関係なくペグを転がしまくる。

手を取って一緒に穴に入れてみる→
今度は数秒間穴に入れようとがんばる。しかし全く違う形の穴に無理矢理入れようとし、しばらくするとあきらめて、またサイコロ遊びになる。ここでリタイヤ。

 (二人目)

ペグを一つずつ無言で手渡しする。
ペグをとりあえずどこにでもつっこむ。少しつっこんで入らないと穴を変えて試す。
その結果、形を確かめているようには見えないが、スムーズにできた。

 (反省等)

ペグは4p程度の長さだったが、子どもによってはもう少し長い方がペグに見える気がする。指先を使わせたいのであれば現状のままでも良いかもしれない。子どもによっては10個は数が多いかもしれない。

ペグによって形が違うので、人によっては違う穴に試しに入れてみようという発想がしにくいこともある様子。


ぐらぐらペグ差し 1
 ぐらぐらペグ差し 1

とりあえず、両手を使っての作業をして欲しいと製作。
片手でペグを差すのでなく、片手で台を押さえて入れることが目的。

揺れやすい土台のペグの穴に注目して指先の微妙なコントロールも出来たら・・という思いもあった。片麻痺の子どもさんから、不器用な人(StageV程度)まで、課題につきあってもらった。

 (反省等)

結論から言うと、何もいわずに課題を出すと、ほとんどの人が片手で土台を揺らさないように気をつけて入れていた。やる気と集中力さえあればそれなりに取り組める。
大人が片手で押さえるとやりやすいことを、手を取って伝えるとあいた方の手で押さえてやり始めていたらしい。

両手を使うことよりもペグの穴に集中して指先のコントロールには良かったか・・。
今度さらに両手を使わざるを得ない課題を考えていこうと感じた。
StageT−3程度のやる気のある子どもさんにも試していきたい


 ぐらぐらペグ差し 2

今回は2列にしたこともあり、揺れは強烈。
片手で押さえない限り転倒は必死である。
 
手で押さえてやる人が多いが、ペグの土台を机の端に押しつけて固定して、片手で行う強者もいた。この課題はほぼ期待したとおり両手を使えてもらえたかな・・。


ぐらぐらペグ差し 2
 アクリル板の管に木片を入れるプットイン。

重度の人を前提に考えたが、アクリル管が透明であり、マジックで穴を塗っただけでは穴の位置が分かり難かった。子どもの様子(最重度)から見ると、空間に突然穴があるような感じで、管の周りをうろうろと手がさまよっていて、目標にたどり着けない感じ。
手から木管を離すタイミングも分からず、アクリル管からこぼれていった。

カラービニールテープをまくとよく分かってくれたが、やはり木片は入れにくい。木片だと指でつままないといけないため、ボールのような物の方がやはり簡単でよいか・・。
また、アクリル管の位置がやや高めなので視覚が狭い人には難しいた。

重度の人であっても指でつまめる人については、とても喜んで取り組めた。
アクリル管に落とし、カラー木片が落ちていく結果を目線で追うことができた。
 水平のプットアウト

StageT−2相当の人、2人に取り組んでもらう。

これだけ見せると何がなんだか分からないが、手を添えて一度やってみせると自分ですることができた。
写真では三つ木管があるが、実際は1つで行った。
手で握って横にスライドさせるときには目線も良く動いていた。
管が抜けたときに重力に引かれて木管を持った手が、スカッと落ちる間隔は楽しいようである。力の調節が利かないのか木管を引き抜いた後、木管がすっ飛んでいくことも・・。
 ドライバーを使ってのねじ回し

「押して回す」の課程と道具を使わなくてはいけないため難しい・・と思ったのだが・・・。

ある程度、ネジが木に刺さっているためネジがぐらぐらすることがなく、ネジもスムーズに回るように作ったためか、StageV程度の子ども達はわりと不器用な人でもできた。
出来た人のうちの大半は両手でドライバーを持って回していたらしい。
2,3人ほど片手で器用にドライバーを回した人もいた。
思ったより楽しく取り組めたようである。
出来ればネジで何か組み立てて余暇活動になるような作業につなげられないかと考え中。

StageU程度の不器用な人の場合、ドライバーを同じ方向に回し続けることが難しく、ピストン運動のようになっていつまでもネジが進まずいらいらする人もいた。
 角度のついたペグ差し(円柱バージョン)

StageU〜V前後の人につき合ってもらう。
最初は戸惑うものの、一度差し込んでしまえば理解できるようでスムーズに取り組める。
ただし適当に作ったため、ペグの数が16本もあり、途中であきらめたり、ふざけだす人もいた。ペグをすべて入れないと気が済まない人は飽きずにできる。
やはりペグは10本程度で十分か・・・。

ペグは簡単にさせるが、意外とグッとさすことができず、手が当たるとさしているペグがバラバラっと落ちる人もいたらしい。角度がつくことで力の入れようも難しいのかも・・・。
              
   
inserted by FC2 system